回想録を綴る予定ではないので、本編に関することでは第3回目を最後にしたいと思います。
ラジオシャックの倒産に思うことの一つには、「これからも日本のモデルの一番はアメリカ」槇原稔(前三菱商事社長)があります。
一時期製造業はじめ、日本企業はこぞって中国へ行きました。米国にあった事務所は官民の多くが閉鎖し、その代わりに中国事務所を開設したり。空洞化した結末は、米国をみれば分かります。
過去の中国への極端な動きは、ノウハウを手放す道を造っただけでしょう。
日本各地のシャッター通りと言われる商店街。米国方式の量販店の結果。しかし、ここ米国でもショッピングモールは?の 兆しが見えます。ここベルビュー市にある高級ショッピングモールもこの数年空き店舗が埋まらずに常に4−5店舗が空き店舗になったままです。一つはオンラインショップの影響もあるでしょう。安く買いたいだけなら量販店よりもオンラインショップの選択肢があります。
逆にヨーロッパの通りに並ぶ市。
ニューヨークのマンハッタンにもそうした市を見かけるようになりました。良い流れだと見ています。
言いたかったのは、槇原氏と同じで、米国にはネタがあるということ。いち早くそのネタを仕入れるための目、鼻、耳になる機能を日本は、米国に持っておくべきでしょう。それは真似することだけでなく、反面教師として学ぶネタもあります。
起こったことの分析だけでは、常に後ろをついていくだけ。真似が上手な日本と揶揄されることから脱皮はできません。
自動車の自動走行。グーグルは、GPS使った地図サービスしているから自動車自動走行なんてやっている?とんでもないベンツも発表しました。そんなリスク取らずに自動走行の安全性が多くの会社が試してわかってからでも遅くない。下手すると高級ブランドのベンツの名前に傷がつく!という考えもありますが、その逆ですね。
カーナビ含む電気系統が得意かつ品質管理、かゆいところに手が届く機能と開発が得意な日本企業が、グーグル実験を追って、一番最初に実用車発表をできないのが残念です。これでトヨタやホンダが発表したとしても、ベンツの 二番煎じになるだけですね。
挑戦にはリスクがつきもの。
ベンチャー起業のベンチャーに何をAdd(付け加える)とアドベンチャー(冒険)になるのでしょうか?少なくとも回避する引き算ではなく、Addだから足し算ですね。
ラジオシャックの倒産は、時代の流れに対応できなかった。それは挑戦をあきらめたから。
現状に満足したときから退化が始まる。
将来像が描けないときから停止が始まる。
その時が世代交代の時期。
「仕事」は「事」に「仕える」と書きます。
それは、本当の仕事ではないですね。
自分から創り出せて初めて本当の仕事。
世界用語にもなったKAIZEN(改善)は、まさしく創り出す仕事。
そんな事を改めて思った、古巣の倒産ニュースでした。
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