Monday, April 18, 2016

買い物 x ついで x カクテル

全米最大級の高級デパートNordstromが3年ほど前から提供し始めたカジュアルバー、Habitant。私のいるここBellevue店は第1店舗目。各階の端に休憩用にと位置された軽食カフェとは違って、このバーはレディースフロアのど真ん中に堂々たる存在感で位置されています。

お店を仕切っているような壁は特になく、お店自体がまるで他の商品同様ディスプレイされているかのよう。お店の顔は間口の看板、ディスプレイなどになることが多いですが、このHabitantの顔はまさにお客さんとバーテンダーが作り上げていて毎回違った顔を見せている。とてもインパクトが大きく、デパートが失い始めている活気を作りあげています。
オンラインショッピングの影響でますます慎重に、またはピンポイントな買い物をするようになったショッピング客。そんな顧客からの壁を取り除きオープンに提供されているHabitantは“食事のついで”の買い物、シャワー効果を狙って最上階に位置されたレストラン街とは真逆で、まさに“買い物のついで”の一杯の場となって親しまれています。 

バーの中からはディスプレイされている最新の洋服が景色となり、女性にとってはおしゃれなカクテルを買い物しながら飲める感覚で最高ですね。また、週末は家でビール片手にスポーツ観戦の予定が、、なんて思っていた彼女の買い物に付き合わされている男性が来るにもぴったりでしょう。

そんなHabitantに訪れた顧客はSNSに“Habitantにて”、ではなく“Nordstromにて”というコメントで写真をアップロードするのでしょう。

“ついでの買い物”で顧客を集め商品の購入のみに焦点を当てるのではなく、買い物という経験そのものをこのように向上させているそんなNordstromは自社のブランドコンセプトに沿った経営をしていると思います。ブランド経験を高めるというのはこういった原点にあると改めて気づきました。


by 杉田絵里奈

Partner 杉田絵里奈さん紹介

会社のミッションが、アメーバー組織。プロジェクトごとにチーム編成を唱っていますが、シアトル発のニュースも若い女性からの視点ということで、今回ニュースレター発信の一人として、杉田絵里奈さんに参加してもらうことになりました。

彼女は、東京で国際関係学を勉強後、2年前に渡米。現在Information Systemsの分野を大学で学びながらインターンで仕事も体験中。本人曰く、「根拠のない自信ととりあえずやってみるという心構えで今があります。人生すべて経験!」だそうです。



私のブログ共々よろしくお願いします。

Blog URL Change (ブログ変更)

I completely changed my company website and its embeded blog was changed as well.  Sorry for your inconvenience but I am working to update English version.
I will try to keep copying some articles for this site as well.

ウエブサイト全面改訂に伴い、埋め込みのブログも変更しました。
新たにブログURLの登録と今後も宜しくお願い致します。

Tuesday, April 5, 2016

教育の将来像(1)

このスタイルでは学校に来る必要は?


The Classroom of the Futureの記事でちょっと考えるきっかけになりました。

IoTが教育現場に何を提供できるか?
SX(Student's Experience)の満足度を上げれるのか?
児童・生徒・学生だけでなく、教師、保護者や地域社会もリアルタイムで参加できるPTCA(Parents-Teachers-Community Association)構想も変わるのではないか?少子社会や多様な子供達の個性を家庭や地域社会が一緒になって育成する。

IoTで校舎や教室の在り方も変わる。
ホームスクールも可能。
学習能力によっては、科目や先生の選択できるオンライン越境授業も可能。

しかし、小学生の時から各自がパソコンに向かう授業スタイルは?
集団生活を通じて、五感で規律、思いやりや必要なストレスとも戦いながらの情操教育は不可欠だと思います。その反対を行くとも言えるシュタイナー教育。サンタバーバラにある学校を訪問した時の新鮮な驚きと感動を思い出します。

国の礎は、その国の文化・習慣に根ざす「教育」でしょう。

ITの波に飲まれない、ITを道具として上手に使いこなすシステムやカリキュラムが必要です。国や教師任せでなく、みんなが真剣に目を向ける大きな節目がきていると感じています。